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■ 制作工程 ■
<まんがアクセス08年2月号表紙>

(2)
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■人物着色(5)

<ちょっとウラ技?(笑)>

えっと、ここでちょっとイレギュラーなことをします・・ので、
以下、まぁホントに流して読んで下さい(笑)

スカートの模様なんですが、ギンガムチェックみたいな、
キルティングの重なった感じがあるんですね。これ。
特に濃いブルーと白の重なった部分、白を残してたらめんどくさい。

そこで、インチキして(笑)、取り出しますのは、修正液!(笑)
・・あ、ホントはポスターカラーのホワイトなんですけどね。
大して精度も要求されないし面積もそんなにないので(笑)、
修正液で線を引いちゃいます・・・(笑)
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<ウラ技?(2)>

ボールペンタイプで、そんなに液が出ないモノで線を引きます。
テキトウです(笑)

格子模様が引けたら、はみ出した部分をカッターの先で取り除きます。
削るというより、液部分だけ引っ掻くように。
(刃を立てないように注意!(笑))

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<ウラ技?(3)>

更に、塗った修正液も若干引っ掻きます。
画面だと分かりにくいですが、液の山な部分を取り去って、
且つ、今度は少し刃を立てて、ナナメに引っ掻いていきます。

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<ウラ技?(4)>

そこへ、先ほどと同じように、薄い色から塗っていきます。

ココは下地を塗ってませんので、さっき2番目に塗った紫を、
下地色として修正液の上からそのまま塗ります。
すると、アラ不思議!? (フシギじゃない)(笑)、
白いところが塗っただけで残るじゃありませんか!(笑)

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<ウラ技?(5)>

更に濃いブルーで別のキルティング線などを入れてみます。
オヤ、やっぱり白い線が残ってますね!(シツコイ)(笑)

ちなみに、修正液の線が荒い(一様でない)のは目をつぶってます。
却ってそれくらいでも(服なので)いいかな、と・・・
後で調整していきますが。

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<ウラ技?(6)>

最後に、先の服の塗りと逆に、
薄い青系の色を上から塗り重ねました。
これでも服地の他の部分が濃いので、白っぽく見えます。

修正液について ポスターカラーより乾燥が速く、飛ばし(はじき)も強く、
色が混じることも少なかったのでやってみたのですが・・
なんだか乱暴ですね・・(笑)

剥離インクとかもあるのですが、それだと剥がすと白くなってしまうし、
マスキングするほどの面積でもないので、こんな方法で・・
小さい部分なのでそんなに気になりませんけれど、
大きな絵や箇所だったらマスキングするか、別の方法を取ったと思います。
まぁ、速度優先でしたので・・(笑)
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■人物着色(6)

<髪の着色>

髪の毛も下地だけでしたので、濃い目の色を塗り重ね、
その後にハイライトでかなり濃い色を入れてメリハリをつけます。
まぁ、顔や髪は服と違い、アニメ風の塗りにしてますので、
はみ出さないような注意だけします。

髪の分け目や、額にかかる部分の境目には、
オレンジ系を使っていたら、こげ茶、のように、
かなり強いハイライトを入れるとメリハリがつきます。

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■人物着色(7)

<肌のグラデーションと影>

肌は影の強い部分と別に、丸みや質感があるので、
似た色を数段階塗り分けます。

油絵でいうところの・・何だっけか・・・
技法の名前、忘れちゃったんですが(笑)、
(調べたんですけど出てこないので思い出したら書いておきますw)
アルコールが乾かない内に次の段階の色を重ねて、
更にその次の色を重ねて、段々に濃い部分に近付けていって、
淡いグラデーションを作ります。

まぁ、あくまで原画の仕上げの仕方であって、
パソコンの画面だと全然わかんないんですけど(笑)
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